角谷紀章《Frosted Window#71》
角谷紀章《Frosted Window#71》
- 作品番号
- 20240851
- 価格(税込)
- ¥121,000
(うち消費税相当額 ¥11,000) - 頒布グループ(申込期間)
- 2024年8月号特集「コレクション事始め」より61点(2024/07/20〜)
- 規格
- 額なし 6F(31.8×40.9cm) アクリル、キャンバス 2023年
画面の中心がすりガラスで隠されたようなFrosted Window シリーズ。景色を見えづらく描くことで、鑑賞者に解釈の余地を与え、その個々の想像力と共感を引き出す試みを通じて、リアリティある風景を再構築している。
【鑑賞者の想起が「リアル」へと変容する】
リアリティの所在を問い続ける現代画家
自身の作品を「他者に想像させるツール」と位置付け、スマートフォンで撮影したスナップ写真を題材に制作する角谷紀章。
角谷は題材とするスナップ写真を日常の記録であるとともに、自身がそこに存在した証明であるという。毎日蓄積されていく写真には、その撮影時の記憶すらも曖昧なものが多い。写真に裏付けられた自身の存在を、絵画化を通して反芻し、絵画世界として再構築。
代表シリーズ「Frosted Window」や「Curtain」では、すりガラス窓やカーテンを模したぼやけた描写によって、あえて見えづらく表現し、解釈を鑑賞者に委ねることでリアルな景色が想起される。
日本美術の様式や精神性に影響を受けつつ現代的な感性によって生み出される作品は、観る者の記憶に作用し、多様な日常をそこに映し出している。
【この作品は美術誌「月刊美術」との連動企画です。作品の応募は2024年8月7日(水)午後5時を締め切りとしてご応募を受け付け、応募多数の場合は抽選いたします。締切後もお問い合わせは可能です。】
- 作家名
- Kishou KAKUTANI
角谷紀章 - 経歴
- かくたに・きしょう
1993年兵庫県神戸市生まれ。22年東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻日本画修了博士号(美術)取得。23年BSフジ『ブレイク前夜~次世代の芸術家たち~ #399』出演。ロールス・ロイス・モーターカーズ大阪「スペクター」発表会での作品展示。現在、東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻教育研究助手。 - 展示予定