福濱美志保《Tenderly》
福濱美志保《Tenderly》
- 作品番号
- 20240902
- 価格(税込)
- ¥242,000
(うち消費税相当額 ¥22,000) - 頒布グループ(申込期間)
- 2024年9月号「今月のこの作家・この作品」より福濱美志保の3点(2024/08/20〜)
- 規格
- 額なし 60.6 × 41cm 油彩、キャンバス 2024年 242,000円
【一粒の砂から広い世界を見る】
〈美術新人賞デビュー2023〉グランプリ、福濱美志保さんの受賞記念展が泰明画廊(東京・銀座)で開催される。
ミニチュアのモチーフを組み合わせ、“新しい風景”に見立て描く「Grandscape」シリーズを中心に制作を行う福濱さん。大きな画面に引き伸ばされた小さな空間は、自分だけが知る物語をそっと覗き込んでいるような、人々を惹きつける魅力がある。
生まれ育った東京を離れ、山形県に移り住んで4年。海や山が身近な存在になり、がらりと変わった生活環境。東京では感じなかった自然のささいな変化にも気がつくようになったという。
「海や空の色ひとつとっても、毎日違っていて、同じ時はありません。同じような写真が撮りたいと思っても、季節が変わればまったく違った雰囲気になる。そんな移ろう姿も制作に生かせていければと思っています」
これまでは、室内でモチーフを組み、光の調整をはじめ一から自分で構図を決めることが多かったが、だんだんと外に興味が向くように。受賞作《Around the Clock》は、屋外でモチーフを組んで描いた、最初の作品だった。
「受賞作は、自分でも『いい作品が描けた』と思えた1点でした。評価してもらえたことで自信にも繋がり、どんどん外に出ていくようになりました。砂浜や、植物の上など自然の場にモチーフを置いてみて風景を探していきます。そうすると、自分では思いもよらない要素が出てきたりして、新しい発見があります」
今展のテーマ「A Grain of Sand」はウイリアム・ブレイクの詩の一節を引用したもの。小さなものに広い世界を見る、自身の作品世界と重ねる。出品作はすべて屋外の風景を選んだ。東京・銀座のど真ん中で山形の小さな風景がどんな風に見えるのだろうか。
「常に新しい風景を探していきたいと思っています。今は山形に住んでいるので、ここでしか描けないものを探していきたい。食べ物や、海辺に打ち上げられている漂流物もモチーフとして面白そう。実際の風景そのものも描いてみたいと最近思い始めています。やりたいことはたくさんある。まだまだ描き続けていきます!」
【この作品は美術誌「月刊美術」との連動企画です。作品の応募は2024年9月10日(火)午後5時を締め切りとしてご応募を受け付け、応募多数の場合は抽選いたします。締切後もお問い合わせは可能です。】
- 作家名
- Mishiho FUKUHAMA
福濱美志保 - 経歴
- ふくはま・みしほ
1992年東京都生まれ。2017年武蔵野美術大学油絵学科卒業。21年FACE展2021入選。22年第7回星乃珈琲店絵画コンテストグランプリ(21年優秀賞 福田美蘭推薦、20年優秀賞)。23年美術新人賞デビュー2023グランプリ、第22回アートギャラリーホーム日建ハウジングシステム賞、第7回宮本三郎記念デッサン大賞展佳作、Idemitsu Art Award 2023入選。24年第42回上野の森美術館大賞入選。 - 展示予定
- 美術新人賞デビュー2023グランプリ受賞
福濱美志保展 A Grain of Sand
[会期]9月9日(月)~14日(土)
10時30分~18時30分
(土曜日:11時~16時)
[会場]泰明画廊
東京都中央区銀座7-3-5 ヒューリックG7ビル1F
電話03(3574)7225
https://taimei-g.com/