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白岩溪《龍魚》

白岩溪《龍魚》
作品番号
24120001
価格(税込)
110,000
(うち消費税相当額 ¥10,000)
頒布グループ(申込期間)
ネクストブレイク 30作家の50点(2024/11/20〜)
規格
(額なし) 8P 膠、泥絵具、岩絵具、麻紙、金泥
京都画壇の若き担い手・奥村美佳の推し!

「想像や観念に優る自然との対話が育む神秘」

 京都の鬼門に位置する瓜生山はかつての京都造形芸術大学日本画コースの恰好の課題対象でした。学生達は比叡おろしが吹き付ける日も瓜生山にこもって写生に励んでいました。その中で白岩溪氏が描いた瓜生山の山肌の絵が今も強烈に記憶に残っています。複雑で濃密な色彩や絵肌からは土の湿り気や匂いまでも伝わり、日々現場に佇み日暮れまで山と対峙してきた実感に溢れていました。
 白岩氏が一貫して対象としてきたのは身近な自然と生き物です。小さな魚や虫たちを慈しむように描かれた白岩氏の絵は、素朴ですが、衒いのない潔さがあり、観るほどに滋味深く、初めて足裏に川底の石を感じた幼い日の感覚が蘇るようです。
 近年は神獣を描いていますが、単に想像だけで描かれたものではなく、山や川に親しんできた氏の観察が活かされており、不思議な力強さがあります。それは観念的な仕事では決して生まれることはない、現場での観察と対象との対話からこそ得られる神秘的な心象の世界です。
 何事も簡便で迅速な現代だからこそ白岩氏の仕事は注目に値するものと信じています。(奥村)

山中や川、海の傍で絵を描く事が多いです。自然を見つめ社会の喧騒から離れてひと息つく時間を大切にしています。この作品は、水に宿る神獣・龍魚の姿を想像し描く事で自身の自然を愛する気持ちと、同時に抱く畏怖の念を表現しました。(白岩)


【この作品は美術誌「月刊美術」との連動企画です。作品の応募は2024年12月10日(火)午後5時を締め切りとしてご応募を受け付け、応募多数の場合は抽選いたします。締切後もお問い合わせは可能です。】
作家名
Kei SHIRAIWA
白岩溪
経歴
1991年富山県生まれ。2016年京都造形芸術大学大学院修士課程日本画領域修了。越中アートフェスタ大賞。20年、24年美術新人賞デビュー展入選。
展示予定
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