早川温人《Disassembly/Skin》

作品番号

24120016

価格（税込）

￥147,500
（うち消費税相当額 ￥13,409）

頒布グループ（申込期間）

ネクストブレイク 30作家の50点（2024/11/20〜）

規格

（額付） 15P（50×65.2cm） パネルに綿布、油性地、油彩

リアリズムのカリスマ・諏訪敦の推し！

「絵画と映像を問い直す知覚の外部化」


　早川温人の関心は近親者や友人などに向けられ、かつては極度に細部を注視した描写を繰り返してきた。それは対象が研究をスムーズに行える距離感に在るという、合理的な理由からだけではないだろう。早川は絵画制作を通してどこまで他者性を乗り越えられるのかという、ある種の情念を携えながら仕事を維持してきたのではなかったか。
　また、美術史において、絵画と映像機器で得られる映像は、並走し展開してきたかのような経緯があるが、早川はその問い直しの歴史に参画することを望んでいる。彼の絵画に浮かぶ走査線に似た軌跡は、知覚そのものを外部化するべく、フラットベッド・デジタルスキャナを自ら改造し援用するなど、ＤＩＹ精神に溢れた試行錯誤を続けてきたことの反映だ。
　発表活動の試運転として応募した「Idemitsu Art Award 2024」に、初入選を果たしたばかりだが、早川はどこまで渇望を叶えられるだろうか。（諏訪）

私は花や花瓶あるいはモデルの画像イメージを制作のモチベーションにしていますが、作品は私の意図を超えて知的な存在となり、普遍性を獲得となってほしいと考えています。この作品は、縦のストライプ状に色彩の描出を行いました。ストライプの比率や配置の座標は計画的に構想しましたが、制作ではさまざまな偶然が重なることで、予想外の作品となりました。（早川）


【この作品は美術誌「月刊美術」との連動企画です。作品の応募は2024年12月10日（火）午後5時を締め切りとしてご応募を受け付け、応募多数の場合は抽選いたします。締切後もお問い合わせは可能です。】