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久木田大地 《Repetition 聖トマス・アクィナスの誘惑 01》

久木田大地 《Repetition 聖トマス・アクィナスの誘惑 01》
  • 久木田大地 《Repetition 聖トマス・アクィナスの誘惑 01》 : 1
  • 久木田大地 《Repetition 聖トマス・アクィナスの誘惑 01》 : 2
作品番号
24120017
価格(税込)
194,000
(うち消費税相当額 ¥17,636)
頒布グループ(申込期間)
ネクストブレイク 30作家の50点(2024/11/20〜)
規格
(額付) 25F(65.2×80.3cm) 油彩、パネル
リアリズムのカリスマ・諏訪敦の推し!

「若きマニエリストが試みる古典絵画との遊戯」

 2000年生まれの久木田大地は、絵画技法を偏愛する若きマニエリストであり、シミュレーショニズムの実践者でもある。また重度のグルマンであり、レアなウイスキーに耽溺するフリークだ。
 彼は学部2年生にして早々と、「FACE展2023」への入選を経験しているが、感覚的なドローイングが全盛の中、様式的な彼の絵がむしろ新しく見えたのは何故だろう。彼はオーセンティックな西洋画のスタイルを、精密な模写を通して徹底研究し、絵画の肉体として濃厚なメチエを獲得することで、シミュレーショニズムにつきものの退屈さから巧妙に免れている。遊戯するように既視感にまみれたイメージを引用しながら、近頃その企みは「アウラを変形・歪曲・融合させる」という実感を獲得しつつあるようだ。
 また、久木田は共同アトリエを設立し、同世代の学生やアーティストたちに交流の場も提供しており、この開け放たれた心意気は貴重だ。(諏訪)


「現代社会において古典絵画がいかに受容されているか」を念頭に、名画中のイメージを引用しながら、要素を反復する・ぼかす・組み換えることで視覚的な驚きを探っています。印刷物やネット上など、反復された名画のイメージを認識したあとでオリジナルの絵画を観ると、鑑賞体験の「ずれ」が発生します。現代における古典絵画をめぐる社会の美意識の観測であり、その「ずれ」の設計と出力の試みともいえます。(久木田)
作家名
Daichi KUKITA
久木田大地
経歴
2000年神奈川県生まれ。21年武蔵野美術大学油画学科入学。22年FACE2023入選。GALLERY b. TOKYOにて個展。
展示予定
11月29日~ 12月21日・タグボートギャラリー(日本橋)3人展「New Eden」に出品。
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