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田中佑《すばらしき世界》

田中佑《すばらしき世界》
作品番号
24120022
価格(税込)
120,000
(うち消費税相当額 ¥10,909)
頒布グループ(申込期間)
ネクストブレイク 30作家の50点(2024/11/20〜)
規格
(額付) 8F(45.5×38cm) パネルにキャンバス、油彩
平面と立体の写実作家・石黒賢一郎の推し!

「イメージを多面的に捉え 絵画への問いを探究」

 田中佑の作品は、リアリズム的な要素と抽象的なタッチが融合し、非常に印象的である。単なる人物描写にとどまらず、観察による視覚的な動きと身体的な筆触を連動させることで、内面の葛藤や複雑な感情を視覚的に表現している。
 本作では、人物の顔に重ねられた抽象的な色彩や筆の動きに心理的な要素が反映され、運動や時間を内包する多元的な絵画空間が試みられている。これにより、観る者に多様な解釈を促し、リアリズムと抽象表現のバランスが取れた、技術的にもコンセプト的にも優れた作品となっている。
 田中は常に絵画制作の過程で、「身体性」と「不動性」という二つの概念を探究している。彼は、身体による知覚が構築された絵画では、鑑賞の始まりと終わりが特定の位置に限定されることなく、画面のどこからでも体験できると考えている。田中にとっての絵画体験は、単一的な視点に留まらず能動的な鑑賞を通じて固定されたイメージを多面的に捉えることで成立している。こうした新たな性質を顕在化させることで、彼は「現代における絵画とは何か」という問いへの探究を深めている。(石黒)


《すばらしき世界》では同時代性を含ませ、一人の人間の中に蠢く自己像が外界へ干渉したり引き戻されるようなイメージで表現した。物質性を保持したままできた絵の具の混ざりと粗密のバランスにより緊張感を与えている。(田中)


【この作品は美術誌「月刊美術」との連動企画です。作品の応募は2024年12月10日(火)午後5時を締め切りとしてご応募を受け付け、応募多数の場合は抽選いたします。締切後もお問い合わせは可能です。】
作家名
Tasuku TANAKA
田中佑
経歴
1998年滋賀県生まれ。2019年「アートオリンピア2019」学生部門3位、審査員賞(長谷川祐子)。23年広島市立大学大学院博士前期課程修了。修了制作専攻賞。第9回神山財団卒業成果展奨励賞。
展示予定
2025年1月21日~ 2月2日・gallery G(広島)にて個展。
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