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石川硝《釘のある静物》

石川硝《釘のある静物》
作品番号
24120026
価格(税込)
88,000
(うち消費税相当額 ¥8,000)
頒布グループ(申込期間)
ネクストブレイク 30作家の50点(2024/11/20〜)
規格
(額なし) 10F(53×45.5cm) カンヴァスにテンペラ、色鉛筆
『美人画づくし』監修者・池永康晟の推し!

「時代に抗い追求する追憶装置としての絵画」

 石川硝との最初の邂逅は2022年「muni Art Award」の二次審査会場である。当初、石川の応募作には技術面での瑕疵があり「評に値せず」という意見と「絵画帰巣の試みを評する」という意見に割れ紛糾した。時節はコンテンポラリーブームが狂騒し、目当たりの好く自己複製するアイコン化された絵画が物量で市場を喰い合う頃であった。
 その渦中、重層的にノイズを内包し慎重に抑制されたフォルムで追憶装置としての絵画の本質へと挑む石川は、三次審査で見せた寡黙で折れそうな姿とは裏腹にとてもしたたかに見えた。紛糾の末、石川はグランプリを獲得した。
 現在は技術面での瑕疵は克服されたが、進んでは立ち止まり自己との対峙に時間を費やす制作スタイルは決して現代的ではない。また先人の影響が垣間見える部分も多い。しかしこの寡黙で強靭な若き画家は、したたかで静謐な時間を重ねながら必ず自分のモチーフを獲得してゆくのだと信じている。(池永)

「ただ在ることを認める 過剰でもなく」「対峙する」「反射する」がテーマ。どちらの作品も、ものとものとの距離や、鑑賞者を含むそれらが対峙する場を見てほしいと思います。(石川)


【この作品は美術誌「月刊美術」との連動企画です。作品の応募は2024年12月10日(火)午後5時を締め切りとしてご応募を受け付け、応募多数の場合は抽選いたします。締切後もお問い合わせは可能です。】
作家名
Sho ISHIKAWA
石川硝
経歴
1999年横浜市生まれ。2022年多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業。シェル美術賞2021入選。muni Art Award 2022グランプリ。Idemitsu Art Award 2022入選。
展示予定
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