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前田葉月《入荷作業》

前田葉月《入荷作業》
作品番号
24120040
価格(税込)
66,000
(うち消費税相当額 ¥6,000)
頒布グループ(申込期間)
ネクストブレイク 30作家の50点(2024/11/20〜)
規格
(額なし) 4F(24.4×33.3cm) 油彩、パネルに綿布
編集部の推し!

「写実と幻想が交錯する 孤独を抱く夜の街」

 前田葉月さんの作品を初めて見たのは、「かわうそ新人賞2021」の出品作のひとつとしてだった。それは水を掬いとる両手を描いた写実的な油彩作品で、薄暗い光にもかかわらず影がくっきりと描かれ、手で水を掬う動作が何かを暗示するようだった。後日、広島市立大学の学生と聞いて、さすが写実絵画の伝統を受け継ぐ同校で学んでいるだけのことはあると、強く納得したことを憶えている。
 画家はその後、夜の風景を描いた作品を発表。街灯に照らされる住宅や暗闇に浮かび上がる電話ボックス、ヘッドライトが乱反射する車の渋滞といった人工的な光が、孤独や寂寥を印象づけた。見慣れた街を題材にした、まるで時間の裏側を覗くような写実的かつ幻想的な世界は、ハードボイルド小説に紛れ込んだかのような夢想に浸らせてくれる。
 自分の目で見つめ、丁寧に描写する絵画の基本を守り続ける制作姿勢で、より多くのファンを獲得すると思う。(N)


自動販売機を取材していた時に雨が降っていたので、濡れたアスファルトに光が反射して綺麗に見えました。この自動販売機の置かれた場所の湿度や温度が伝わったら嬉しいです。(前田)


【この作品は美術誌「月刊美術」との連動企画です。作品の応募は2024年12月10日(火)午後5時を締め切りとしてご応募を受け付け、応募多数の場合は抽選いたします。締切後もお問い合わせは可能です。】
作家名
Hazuki MAEDA
前田葉月
経歴
2000年広島県生まれ。23年広島市立大学芸術学部美術学科油絵専攻卒業。卒業制作が優秀賞(買い上げ賞)受賞。
展示予定
2025年2月19日~ 25日・上野松坂屋7階アートギャラリー「魅惑のまなざしと風景画 君と夢をみる」に出品/ 3月22日~ 27日・かわうそ画廊(新富町)「春はあけぼの」に出品/ 5月29日~ 6月4日・Artgloriuex Gallery of TOKYO(銀座)「コンポステーラ星の野原Ⅴ」に出品。
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