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藤原彩芽《道の様子 7》

藤原彩芽《道の様子 7》
作品番号
24120050
価格(税込)
121,000
(うち消費税相当額 ¥11,000)
頒布グループ(申込期間)
ネクストブレイク 30作家の50点(2024/11/20〜)
規格
(額なし) 15F(65.2×53cm) 油彩、キャンバス
編集部の推し!

「画家の感情が対象に投影 現代の表現主義絵画」

「muni Art Award 2023」のグランプリと土方明司賞の受賞作が藤原彩芽《大きな犬を捕まえる》だった。パネルはいびつで、犬の姿は判然とせず、捕まえる人の姿もわかりづらいのだけど、「捕まえる」という動作だけは画面から訴えかけた。その後の作品もモチーフは混乱しつつも暴力や世界への不安だけは明確に観て取れた。
 デフォルメされた自由な表現の裏にあるのは、感情とかエネルギーといった使い古された概念では捉えきれない何かだろうと思っていた。
「私は実際に私が見たものと私が体や心で感じたものを区別することなく同じ画面に描くことで、私の世界の見え方や様々な種類の欲のかたちを見つけて表そうとしている」と、今回画家はコメントを寄せてくれた。
 画家は受動的に認識するのではなく、画家自身の欲望を対象に投影させてその反映として絵を描く。それは表現主義の制作スタイルに違いない。
 作品を見続け、その声を聞くことで初めて、画家の真実に触れる体験だった。(N)

空間や場所が何個かあるところと、人の体を自由に動かしたところ。目がよく回るような構図になった。私が描く絵にしては陽気に見える。最近絵が明るくなってきた。よく見るとカニさんなどいて楽しい。でもモチーフの細かさや楽しさだけではなくて、特に女の子たちに何が起こっているかは見失わないで見てほしい。みんな顔が⻘いけど死んでいるわけではない。ちょっと浮遊している視点から描いたその様子は突飛に見えるかもしれないけど私が体験したことであって、この世に溢れていると思う。(藤原)


【この作品は美術誌「月刊美術」との連動企画です。作品の応募は2024年12月10日(火)午後5時を締め切りとしてご応募を受け付け、応募多数の場合は抽選いたします。締切後もお問い合わせは可能です。】
作家名
Ayame FUJIWARA
藤原彩芽
経歴
2001年生まれ。武蔵野美術大学大学院在学中。CAF賞2022保坂健二郎審査委員賞、muni Art Award2023 グランプリ/土方明司賞、2023年度武蔵野美術大学優秀賞受賞。
展示予定
2025年1月・GALLERY SCENA.(原宿)にて個展。
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