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中村あや子 《巳年の蓬莱》

中村あや子 《巳年の蓬莱》
作品番号
25070010
価格(税込)
334,400
(うち消費税相当額 ¥30,400)
頒布グループ(申込期間)
2025年7月号「いま買うべき、この一枚」(2025/06/19〜2025/07/10)
規格
(額付)  8F(45.5×37.9cm) 雲肌麻紙、アクリル
笑いと風刺が息づく、うさぎたちの江戸絵巻

2011年に武蔵野美術大学通信教育課程日本画コースを卒業。それ以前は4コマ漫画家として活動していたという異色の経歴を持つ中村あや子は、現在、日本画を基盤とした独自の表現世界で注目を集めているアーティスト。 
彼女が描き続けるのは、「宇佐儀(うさぎ)」と名づけられた架空の世界。擬人化されたうさぎたちが織りなす物語は、「明治維新のなかった日本」という設定に基づき、江戸時代の風俗や文化を色濃く残した幻想的な空間を舞台として展開される。その独特の世界観は「中村式お伽絵噺」とも称され、ユーモアと寓意に富んだビジュアル・ストーリーテリングを特徴とする。
制作には日本画の伝統技法を基盤としつつ、アクリル絵具や雲肌麻紙を用い、朱や紺を基調とした鮮やかな色彩と緻密な描写で世界を構築。作品には随所にくすりと笑えるユーモアや時に鋭い風刺が盛り込まれており、鑑賞者に物語を読み解く楽しみを提供する。


中村あや子は、雲肌麻紙にアクリルを使い、日本の伝統的な文様なかでも吉祥の意味を持つものを、背景や着物等に描き込んでいます。巳年の蓬莱では、干支のヘビと一緒に個性的な七福神が、笛を吹いたりお酒を飲んだりとくつろいでいる様子が描かれています。山頂には雪の結晶が浮かび上がり、作品を美しく演出しています。招き猫遊興図は中村ワールドに新たに仲間入りした招き猫達が、宇佐儀の遊郭で各々楽しんでいる様子が描かれています。見れば見るほどいろんな仕草の招き猫や宇佐儀を発見して、思わず笑みがこぼれます。(関西画廊・佐藤里香)


【この作品は美術誌「月刊美術」との連動企画です。2025年7月10日を締め切りに応募を受け付け、複数応募があった作品については抽選して当選者を決定いたします。】
作家名
Ayako NAKAMURA
中村あや子
経歴
2011年武蔵野美術大学通信教育課程日本画コース卒業。17年アート台北(台北)。19年個展(台湾、パリ)。21年FACE2021入選・オーディエンス賞受賞。国内各百貨店での個展、グループ展ほか多数。
展示予定
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