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植野綾 《金星》

植野綾 《金星》
作品番号
25070012
価格(税込)
264,000
(うち消費税相当額 ¥24,000)
頒布グループ(申込期間)
2025年7月号「いま買うべき、この一枚」(2025/06/19〜2025/07/10)
規格
(額付) 8F(37.9×45.5cm) 油彩、綿布、パネル
観る者の琴線を鳴らすリアリズム

何層も重ねられた絵具が醸し出す、モデルの感情の機微。対象に当たる光の、時に強く、時に柔らかく反射するハイライトが観る者の琴線を鳴らす。植野の描く女性像には、「ハッ」とさせられる、情動を隠さない人物が描かれる。情動など、目
には見えない心持ちは、微量な湿り気を帯びた体温を感じさせる肌や瞳、表情筋のわずかな動きや口角のちょっとした上下の描写により表出され、良い意味で半強制的に展観者の心に刺さり「グッ」とくる。対象の内面のそうしたストレートな表現は、公募展やコンクールなどでも評価され、さらにコレクターの心にも刺さっているのだろう。4年連続で個展を開催しているSASAI FINEARTS での昨年の個展では、売約率が93パーセントを記録し、今年5月開催、2025 MITSUKOSHI Art
Week でも成約率が高かったという。この勢い、植野の評価が上昇カーブを描いているのは間違いない。


大学院修了後に作家活動をスタートし、毎年個展を開催してきました。写実的描写の女性像を描きながらも自然体なのは、作家自身の心持ちとリンクしているからでしょう。5月の展示では逆光による明るさを取り入れた作品を中心に構成して好評を得ました。新しい試みに取り組み、常に変化し続ける植野綾に大きな期待を抱いています。(SASAI FINE ARTS・佐々
井智子)


【この作品は美術誌「月刊美術」との連動企画です。2025年7月10日を締め切りに応募を受け付け、複数応募があった作品については抽選して当選者を決定いたします。】
作家名
Aya UENO
植野綾
経歴
1995年熊本県生まれ。佐賀大学大学院芸術地域デザイン学部地域デザイン研究科修了。2020年白日会展白日賞・ギャラリーアートもりもと賞受賞、美術新人賞デビュー2020入選。21 ~24年個展(SASAI FINE ARTS)。くまもと『描く力』2021審査員賞受賞。25年2025 MITSUKOSHI Art Week(日本橋三越)「植野綾特集」。現在、白日会会員。
展示予定
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