Home > 2025年7月号「いま買うべき、この一枚」 > 丸山恭世 > 丸山恭世 《Keiichiro》

丸山恭世 《Keiichiro》

丸山恭世 《Keiichiro》
作品番号
25070027
価格(税込)
350,000
(うち消費税相当額 ¥31,818)
頒布グループ(申込期間)
2025年7月号「いま買うべき、この一枚」(2025/06/19〜2025/07/10)
規格
(額なし) 45.7×45.7cm 油彩、木製パネル 2024年
卯野和宏の「推し!」
デジタルでは伝わらない、美しい絵肌の魅力

我が家のリビングには数年前にコレクションした30×30センチの丸山恭世作品が飾られています。デジタル画像越しに作品を見ると無機質なグラフィック的な絵画に見えてしまいそうですが、現物は作家の美意識に統制されたしっとりとした美しい絵肌の印象が強いものです。
僕は大学時代に窯工研究会(陶芸サークル)に所属した経験があり、当時は釉薬の調合や窯焚きを通してその魅力に没頭し、現在も陶の世界が好きで展覧会などを度々見ています。焼き物の質感とそこへ向けられた美意識は非常に重要な意味合いを持ち、そのための焼き方や釉薬の調合への研究は実に奥深いものがあると感じています。同様に絵画の分野でも画面の質感はとても重要な造形要素ですが、昨今はその要素が丸ごと引かれたデジタル画像のみで絵の内容を判断されがちとも。丸山恭世作品はぜひ現物を見て、現物が発する質感の美を含めた総合的なエネルギーをぜひ感じていただきたいと思います。(うの・かずひろ 洋画家)

私のポートレートは、顔に宿る静かな物語や、多層的なアイデンティティを描くことを目的としています。日本の漫画やアニメの象徴的表現と、西洋絵画の技法を融合させることで、沈黙や視線、身振りといった非言語的要素から、複雑な感情や物語を引き出す。鑑賞者が自身の経験を重ねながら、人間の物語を言語や文化を超えて共有する場となることを願っています。(丸山)


【この作品は美術誌「月刊美術」との連動企画です。2025年7月10日を締め切りに応募を受け付け、複数応募があった作品については抽選して当選者を決定いたします。】
作家名
Yasuyo MARUYAMA
丸山恭世
経歴
1985年神奈川県生まれ。2011年東京造形大学大学院造形研究科美術研究領域を修了後、アメリカ・テキサス州を拠点に活動。シェル美術賞審査員賞(11年)、リキテックスアートプライズ審査員賞(12年)を受賞。アメリカではNew American Paintings West(2022)に選出される。おもに日本とアメリカで展覧会を行い、作品は国内外の美術館やコレクションに収蔵。2025年にはテキサス州ダラスのRo2 Art Galleryで個展を開催。
展示予定
page top