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渡邉有葵 《風と光りと》

渡邉有葵 《風と光りと》
作品番号
25070033
価格(税込)
239,800
(うち消費税相当額 ¥21,800)
頒布グループ(申込期間)
2025年7月号「いま買うべき、この一枚」(2025/06/19〜2025/07/10)
規格
(額付) 10F(53×45.5 cm) 油彩
福島唯史の「推し!」
渡邉有葵

渡邉有葵君を学生の頃から知るが、描く対象を素直な目で見つめ、決して奇をてらうことなく、的確なヴァルールに調節された油絵具を静かにそして大らかにカンヴァスに配置していく様には類い稀な才を感じていた。最初に作風が大きく変わったのは30歳の頃だったか。形体は単純化され、大きな色面による構成が目立つようになる。そして画面の動勢は奔放になっていく。
一昨年、独ライプツィヒのアーティスト・イン・レジデンスに滞在し、制作する機会に恵まれたことは、彼の仕事の重要な転機となったようである。近作に見られる、奔放な中にも抑制のきいた画面構成は、巧妙に均衡を保ち、画家が常に大切にしているマティエールがそこに趣を添えている。毎年出品を重ねる新制作協会の中でも、いつしか中堅にさしかかる世代となり、今後の充実した制作が期待される。(ふくしま・ただし 立軌会同人、日本大学芸術学部教授)

色彩や線、絵肌や筆致が関係し合うバランスの中に絵画の可能性を探求しています。スケッチを通して得た実感、手を動かすことで体が記憶している身体感覚の蓄積、日常感じるささやかな感動をきっかけにしながら。また、画家自身の皮膚とも言えるマチエール(絵肌)の研究を大切にしています。さまざまなものが混沌としながらも繋がり合っている世界を表現したいと願っています。(渡邉)


【この作品は美術誌「月刊美術」との連動企画です。2025年7月10日を締め切りに応募を受け付け、複数応募があった作品については抽選して当選者を決定いたします。】
作家名
Yuki WATANABE
渡邉有葵
経歴
1981年静岡県三島市生まれ。2006年日本大学大学院造形芸術専攻博士前期課程修了。14年新制作展損保ジャパン日本興亜美術財団賞(15年、18年新作家賞、絵画部賞)。15年上野の森美術館大賞展入選(16年)。19年会員推挙。23年アーティスト・イン・レジデンス LIA Programme (ライプツィヒ・ドイツ)。NICHE GALLERY by Bund66(銀座)、Kepco Art Center Gallery(ソウル)、HIGURE17-15cas(日暮里)、さんしんギャラリー善(三島)にて個展のほか、トーキョーワンダーウォール、新生展 、昭和会展等に入選。現在、新制作協会会員。
展示予定
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