松岡勇樹 《ゆらぎはじまる》
松岡勇樹 《ゆらぎはじまる》
- 作品番号
- 25070036
- 価格(税込)
- ¥120,000
(うち消費税相当額 ¥10,909) - 頒布グループ(申込期間)
- 2025年7月号「いま買うべき、この一枚」(2025/06/19〜2025/07/10)
- 規格
- (額付) 33.3×19cm(額装時40×26cm) 紙本墨点描
山本雄教の 「推し!」
点と点が呼び合うかたち、はじまりもおわりもない絵画
私が初めて松岡さんの作品を認識したのは、彼が事故による利き腕の手術という大きな困難に直面した後のことでした。その影響で満足に手が動かせない中で、それでも描くためにペンでひたすら点を打つようにして描いていくところからスタートした、いわばリハビリとも言えるような行為の積み重ねが《はじまりもおわりもない》という現在も彼が手掛け続けるシリーズへと発展していきます。
「描くことは自己が世界を獲得する行為」という本人の言葉と、その膨大な作業量とは裏腹に、作品からは作者の意図やエゴではなく、人の手を介さずに自然に生まれたかのような澄んだ存在感があります。それは大気のようでもあり、水のようでもあり、細胞のようでもあり、そこに具体的な答えがあるわけではありません。はじまりもおわりもない、まるで新しい世界を創造するかのようなスケール感の松岡さんの作品に、同時代を生きる作家として刺激を受けています。(やまもと・ゆうきょう 現代美術家)
私にとって描くことは、自己が世界を獲得する行為です。一時期事故と病気で描けなくなった私は、病室で見た雲の流動に「はじまりもおわりもない」と感じました。描かれた点の集積は私の生きた時間であり、現れた絵画は「わたしの写し身」なのです。(松岡)
【この作品は美術誌「月刊美術」との連動企画です。2025年7月10日を締め切りに応募を受け付け、複数応募があった作品については抽選して当選者を決定いたします。】
- 作家名
- Yuki MATSUOKA
松岡勇樹 - 経歴
- 1994年京都府亀岡市生まれ。2019年第8回郷さくら美術館桜花賞展(収蔵)。20年京都市立芸術大学大学院修士課程 絵画専攻日本画修了。23年京都日本画新展2023奨励賞・京都市長賞、24年ARTISTS' FAIR KYOTO2024、第9回トリエンナーレ豊橋星野眞吾賞展ほか。
- 展示予定