近藤弓唯香 《連れ出してこのまま》
近藤弓唯香 《連れ出してこのまま》
- 作品番号
- 25070039
- 価格(税込)
- ¥220,000
(うち消費税相当額 ¥20,000) - 頒布グループ(申込期間)
- 2025年7月号「いま買うべき、この一枚」(2025/06/19〜2025/07/10)
- 規格
- (額付) 15M(65.2×45.5cm) 紙本着彩
池永康晟の「推し!」
目を離すな、羽ばたきの刻は近い
若き画家はある日突然に跳ねる。羽化と言い換えてもよいだろう。その瞬間を目撃するのは美術愛好家にとって至高の瞬間のひとつのはずである。だから目を離すのは勿体ない。
近藤弓唯香は現代美人画界隈では最若手の一人である。
独善的なデッサンや変熱狂的なモチーフという可視的な個性を持った登場ではなかった。近藤は小都を訪ね、茶店を覗き、部屋に籠もる。強烈なエピソードを偽装せず、自分の執着とは何か、何を失えば傷つくのか、自分を知る彷徨いを始めたばかりで答えを出すのにまだ時間がかかるだろう。しかしそれは、すでに完成された誰かの姿に擬態するという近道を選ばなかった誠実さでもある。
誠実な画家は必ず跳ねる。いづれ喪失という蛹を経てきっと羽化するだろう。その瞬間は突然やってくる、近藤弓唯香から目を離すのは勿体ない。(いけなが・やすなり 日本画家)
日本画の画材や技法を用いて、まだ少女と大人の女性の狭間にいる刹那的な年頃の女性の魅力と、その仕草や表情から感じられる美しさをテーマに描いています。最近、着物の柄や色の組み合わせの無限大さに魅力を感じたことから和装に関心を持つようになり、和装の人物画作品に力を入れています。(近藤)
【この作品は美術誌「月刊美術」との連動企画です。2025年7月10日を締め切りに応募を受け付け、複数応募があった作品については抽選して当選者を決定いたします。】
- 作家名
- Yuika KONDO
近藤弓唯香 - 経歴
- 2000年埼玉県生まれ。2021年第21回佐藤太清賞公募美術展日本画の部入選。23年初個展「不可逆的絵画」(一兎庵)。24年武蔵野美術大学日本学科卒業、個展「セカンドラブ」(一兎庵)。
- 展示予定
- 6/23 ~ 28・個展「袖振り合うも」(銀座・一兎庵)