大山智子 《Old Church (Petäjävesi)》
大山智子 《Old Church (Petäjävesi)》
- 作品番号
- 25070043
- 価格(税込)
- ¥325,600
(うち消費税相当額 ¥29,600) - 頒布グループ(申込期間)
- 2025年7月号「いま買うべき、この一枚」(2025/06/19〜2025/07/10)
- 規格
- (額付) 20P(72.7×53.0cm) 油彩、キャンバス
半抽象の色彩、マチエールが画面に生み出すリズム
色面を用いて表現される風景や静物。キャンバスの上に描かれた半抽象ともいえる情景の色彩、マチエールが、画面にリズムを生み出すかのようにおかれていく。「その一瞬の光景を画面に表現するために、色をおきます」という大山。
大山智子の描く絵画空間には色彩の音リズムがある。ひとつひとつの色面が奏でるリズムある筆致がハーモニーとなって、観る者を包むような空間をつくっているようだ。《Old Church(Petäjävesi)》は、「フィンランド、ペタヤヴェシの木造教会と羊のいる牧歌的な景色。紫と緑の色彩対比はフィンランドの森や湖に漂う空気から着想を得た」という。静謐な空間にひそやかに響く湖面のさざ波の音が画面から聞こえてくるかもしれない。そうした絵画空間が、近年のFACE優秀賞やVOCA展の評価につながっていったことは大いに首肯できる。次なる作品の色彩のハーモニーを観たくなる。
大山智子さんは、取材先での自身の体験を基に、深い感動を覚えた場所やその瞬間をキャンバス上に鮮やかに表現されています。フランスやフィンランド、イギリス等で取材した作品は卓越した色彩感覚と優れた構成力を感じます。瀬戸内海や福島などの国内風景の作品にも取り組み、こちらも高い評価を受けております。(高輪画廊・三岸龍生)
【この作品は美術誌「月刊美術」との連動企画です。2025年7月10日を締め切りに応募を受け付け、複数応募があった作品については抽選して当選者を決定いたします。】
- 作家名
- Tomoko OYAMA
大山智子 - 経歴
- 1985年茨城県生まれ。95年アメリカ居住(サウスカロライナ州)。2009年日本大学芸術学部美術学科絵画コース卒業。11年同大学院美術研究家博士前期課程造形芸術専攻修了。16年新進芸術家育成交流作品展優秀作品賞。21年日本大学大学院芸術学研究科博士後期課程造形芸術専攻修了(博士)。22年FACE2022優秀賞。24年VOCA展2024。25年絵画のゆくえ2025(SOMPO美術館)。みゆき画廊(銀座)、水戸京成百貨店、高輪画廊(銀座)ほかで個展。現在、日本大学芸術学部非常勤講師。
- 展示予定
- 7/7 ~ 19・開廊35周年記念展、11/1 ~13・大山智子・張麗寧2人展(ともに銀座・高輪画廊)