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池谷貴子 《夏の闇》

池谷貴子 《夏の闇》
作品番号
25070054
価格(税込)
77,000
(うち消費税相当額 ¥7,000)
頒布グループ(申込期間)
2025年7月号「いま買うべき、この一枚」(2025/06/19〜2025/07/10)
規格
(額付) 4S(33.4×33.4cm) 岩絵具、雲肌麻紙
3年連続で日展入選の新鋭
抑えた色調が醸し出す、幻想的な人物像

内面に翳りを想起させる表情をした女性に、その心持ちを代弁させるかのごとく配された花。池谷貴子の描く女性像、花には、心の奥行き、深さが感じられる。人間の気持ちも植物の姿形といった自然の造形も、一筋縄では理解できないもの。その、理解できないもののなかに、表現すべき美を池谷は感じているのだろう。描かれる女性の眼や唇、何かを思わせる表情から、内面に抱える想いがどのようなものかを、観る者は想像する。
女子美術大学大学院に在籍し、日展、日春展に連続入選する新鋭は、植物と人間をモチーフに、生命の循環を描いているという。生と死のあわいに人は、花はどういう姿を見せるのか。そうした生の根源的なところを表出しているかのような、翳りを感じさせる彩色が池谷作品の求めている美のイデアなのかもしれない。


池谷さんは現在、女子美術大学大学院在学中で、在籍時から日展、日春展へ出品し、3 年連続入選している期待の新人です。5月に開催した個展ではたくさんの好評をいただきました。全体に抑えた色調の憂いある女性像が印象的で、丁寧に塗り重ねられた岩絵具は、日本画ならではの柔らかな雰囲気を醸し出しています。(ぎゃらりぃ朋・津野朋子)

【この作品は美術誌「月刊美術」との連動企画です。2025年7月10日を締め切りに応募を受け付け、複数応募があった作品については抽選して当選者を決定いたします。】
作家名
Takako IKEYA
池谷貴子
経歴
1998年静岡県生まれ。2019 年第3回アートオリンピア佳作、令和元年度女子美術大学奨励賞受賞。21年女子美術大学芸術学部美術学科日本画専攻卒業、加藤成之記念賞受賞(日本画専攻総代)。22年日展初入選(~ 24年)。23年日春展初入選(~ 25年)。現在、女子美術大学大学院美術研究科美術専攻博士後期課程3年在籍。
展示予定
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