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竹淵直美 《黄金色》

竹淵直美 《黄金色》
作品番号
25070069
価格(税込)
88,000
(うち消費税相当額 ¥8,000)
頒布グループ(申込期間)
2025年7月号「いま買うべき、この一枚」(2025/06/19〜2025/07/10)
規格
(額付)  6F(40.9×31.8cm) 油彩、キャンバス
並外れた早さで二科会会員に
見えない表情から想像する物語

髪を顔の前におろして表情が見えない女性像。竹淵の描く人物像は、その人が何を思っているのか分からない作品が多い。二科展で初入選した作品が特選に選ばれるなど、所属する公募団体のなかでは早くから注目を集め、会員推挙まで並外れた早さで駆け上がった。二科展出品の大作もまた、前述の表情を見せない人物像を描いている。
一方、顔以外の手の動きやしぐさは、見せない顔と対照的に、何らかのものを想像させる。《黄金色》は、明るく輝く金色の色彩が人を惹きつけつつも、一方ではそのしぐさも相まって拒絶しているようにも感じられ、アンビバレントな内面を表しているかのような印象を与え、見ごたえある作品だ。見る者がさまざまに思いをめぐらして、描き手が意図しなかった物語が生まれることを想像して、竹淵は表情を見せない人物を描いているのかもしれない。


竹淵さんは、作品を見た人が思いを馳せ、物語を紡ぐきっかけとなるような作品を目指して制作をしています。現在、ほとんどの作品で顔を隠したポーズを描いていますが、豊かな髪と手の表情は近寄りがたい美しさをイメージしています。その姿に一瞬の心の動き、「静」の中の一瞬の「動」が表現されています。(ぎゃらりぃ朋・津野朋子)

【この作品は美術誌「月刊美術」との連動企画です。2025年7月10日を締め切りに応募を受け付け、複数応募があった作品については抽選して当選者を決定いたします。】
作家名
Naomi TAKEBUCHI
竹淵直美
経歴
1989年群馬県生まれ。2010年二科展初入選・特選。11年日本美術専門学校卒業、二科展損保ジャパン美術財団賞受賞、絵画部会友推挙。13年二科展会友賞受賞。18年昭和会展入選。21年二科展絵画部会員推挙。
展示予定
10/18 ~ 25・ぎゃらりぃ朋にて個展
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