方圓　《小人の国：シャワーを浴びていたお爺ちゃんたち》

作品番号

25120005

価格（税込）

￥176,000
（うち消費税相当額 ￥16,000）

頒布グループ（申込期間）

ネクストブレイク 最新作50点、一挙紹介（〜2025/12/10）

規格

円（額付） 10M（53.0×33.3cm）　絹本、墨、岩絵具　2024年

千住博の推し！
人間の本性、その多面性を描く逸材

　方さんは私が教授を務める京都芸術大学で学び、在学中に美術館に買い上げになるなど早くから高く評価され続けてきました。方さんは中国の古代神話をテーマにしたり、芥川龍之介の小説から着想を得たりします。

　人間の心理を絵画化することに自身のテーマを定め、それを追求し、物語の背景に潜むどうしようもない欲望に正面から向かい、人間の本性の多面性を描き出そうとしています。混沌を擬人化して打ち破り、人の残忍さを直視し、かつ荘子の世界観にも衝撃を受け、それに驚嘆する自身をも作品世界として吐露します。人の心に棲む負の感情に向かいながらも、美しい風景を目にして「自分を止めたい」と感じる柔らかい感受性の持ち主でもあります。

　方さんの作品世界は、見たこともないような魅力にあふれています。絵画とはどのようなものかと私に再認識させてくれたのも方さんの作品でした。私は方さんを最高度の画家に育ってゆく逸材と評価しています。
（千住）


　古代中国神話の裏に隠れている人間の心理はどのようなものであるかを研究し、絵画化することを主体として制作をしています。一つの画面に一つの物語が展開しています。小人たちの暮らし、普段の楽しみ、知恵を絞って環境と生き、危険と戦う様などを表現したいと思います。同じく群れを成して住む、現代の人々は助け合って生きているでしょうか。このシリーズを通じ、人々に友達、家族などに対する愛情を喚起することができたらと願っています。（方）

【この作品は美術誌「月刊美術」との連動企画です。2025年12月10日を締め切りに応募を受け付け、複数応募があった作品については抽選して当選者を決定いたします。】