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古川右京 《Multicam》

古川右京 《Multicam》
作品番号
25120006
価格(税込)
165,000
(うち消費税相当額 ¥15,000)
頒布グループ(申込期間)
ネクストブレイク 最新作50点、一挙紹介(〜2025/12/10)
規格
(額なし)10F(53.0×45.5cm) 油彩、キャンバス 2025年
現代日本画の旗手 福井江太郎推し!
「ぶれ」と「ゆれ」。デジタルの残像に宿る感情

 古川さんの作品を初めて見たのは、コンクール展の審査会場だった。確かなデッサン力に裏打ちされており、ひと目見た瞬間、記憶に残る一点だった。最終的に、私も含めた審査員の注目が集まり、彼の作品が大賞に選ばれた。その時、2000年生まれの武蔵野美術大学の学生と知り、驚いた。

 それから2年後、ホテルで開催されたART@GINZAの個展会場で、再び彼の作品と出逢うことができた。彼はミリタリーをおもなテーマとし、訓練中の兵士を描いている。最近では、人物、動物、風景、花なども描く。だが、私は断然人物が好きだ。画面が揺れる。というか、ぶれている。目をこすりたくなるような衝動にかられる。

 古川さんは、「作中に描かれたバグやブレのような描写はデジタルコンテンツに対するある種のオマージュとして取り入れており、作中の場面は鑑賞者に対してその一場面をモニター越しに観ているものであると想起させる」と語っているのだが、私にはその「ぶれ」の描写がモニター越しに観ているだけではなく、彼の内面を表出させているように感じてならない。未来への不安、現実への不信、心の葛藤などさまざまなものが、「ぶれ」となって画面を揺さぶっているように感じられるのだ。

 絵を描くという衝動は、心の些細な「ゆれ」が動機となって、表出され表現となり昇華される。彼の作品は、まさに心の「ゆれ」が、油絵の具の筆跡となり、生々しく画面に残り、それが心に響いている。その裏づけになるのは、彼の卓越したデッサン力だ。今後、それは彼の大きな武器になるだろう。
(福井)


作中のバグやブレのような描写は、デジタルコンテンツへのある種のオマージュとして意図的に取り入れており、鑑賞者に対してその一場面をモニター越しに観ているものであると想起させることを意図しています。 また、すべての場面を訓練の一場面として描くことで、ミリタリーが持つ暴力性や社会的な意味合いを排除し、純粋なモチーフとして、画面としての面白さを追求しています。(古川)

【この作品は美術誌「月刊美術」との連動企画です。2025年12月10日を締め切りに応募を受け付け、複数応募があった作品については抽選して当選者を決定いたします。】
作家名
Ukyo FURUKAWA
古川右京
経歴
2000年栃木県生まれ。23年第3回ARTIST NEW GATEグランプリ。第19回世界絵画大賞展 優秀賞。24年EASY DAY(GallerySeek)25年ART@GINZA(ホテルモントレ銀座)。武蔵野美術大学大学院修士課程造形研究科美術専攻油絵コース在学中。
展示予定
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