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濱口佳代 《気が遠くなるほどの波間で》

濱口佳代 《気が遠くなるほどの波間で》
作品番号
24120039
価格(税込)
44,000
(うち消費税相当額 ¥4,000)
頒布グループ(申込期間)
ネクストブレイク 最新作50点、一挙紹介(〜2025/12/10)
規格
(額なし) 4P(33.4×21.2cm) 紙本着色 2025年
京都に根ざす日本画家 奥村美佳推し!
遊びの記憶を描く、現代の留守絵

 意表を突く発想力と卓越した構成力に驚かされる作家です。濱口さんは、学部時代から一貫して「遊び」をテーマに、暗示的要素に満ちた理知的でノスタルジックな独自の世界観を展開してきました。古典絵画への興味も深く、人物を描かずともその気配を感じさせる彼女の作品には現代の留守絵とも言える趣が備わっています。

 修了制作では、幅3・6メートルもの大画面をクローゼットに見立てた作品《鬼の居ぬ間に》を描きました。これは、子どもがお母さんに内緒でクローゼットの中に秘密基地を作るというスリリングな遊びの感覚が、切れ味の良い画面として可視化され、単に絵画としての美しさだけでなく、絵を読み解く楽しさでも注目を集めました。

 濱口さんの作品で特筆すべきは、子どもの衝動的な動作が生む躍動感ある形態を、あえて抑制の効いた構図に嵌め込むことで、子どもの現実的な限界を物語るなど、作者の鋭い視点が感じられる点です。それは、自身に強く残る記憶や実際の対象を観察することでしか得られない真実性によるものです。鋭い観察から得た独自の発見を自在に絵画へと昇華する作家として、濱口さんに期待せずにはいられません。
(奥村)


「遊び」と聞くと、不思議と楽しい気持ちになります。人々の笑い声や、躍動感溢れるワクワクとした空気。遊ぶことは誰もが知る身近な経験として、私たちに楽しみや歓びを想起させる。私にとってふとした瞬間に反芻される遊びの思い出、特に子ども時代の遊びが格別な時間として感じられます。当時の出来事が朧げな記憶や楽しかったであろう気配となり、今日の「遊び」への興味関心をより一層高めます。もっと、本気で遊ばねば!(濱口)

【この作品は美術誌「月刊美術」との連動企画です。2025年12月10日を締め切りに応募を受け付け、複数応募があった作品については抽選して当選者を決定いたします。】
作家名
Kayo HAMAGUCHI
濱口佳代
経歴
2000年大阪府堺市生まれ。22年第49回秋季創画展入選(同23年、24年)。25年京都市立芸術大学美術研究科修士課程美術専攻日本画修了、個展「もっと、本気で遊びなさい。」(ギャラリー恵風・京都)。
展示予定
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