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中村龍二 《Chill Time》

中村龍二 《Chill Time》
作品番号
26022003
価格(税込)
112,200
(うち消費税相当額 ¥10,200)
頒布グループ(申込期間)
2026年2月号「今月のこの作家・この作品」より中村龍二の3点
規格
額付 10F(45.5×53cm)   油彩、キャンバス
親子が生きる、黄昏の絵画

〈美術新人賞デビュー2025〉準グランプリ受賞者2名による受賞記念展が、東京・銀座のギャラリー和田で連続開催される。
 
そのひとり、中村龍二さんは、モノトーンの街並みと夕焼けを対照的に描いた《家に帰ろ》で受賞。黄昏時の一瞬を切り取った画面には、日常の中に潜む郷愁や、どこか懐かしい感情が静かに漂っている。
「夕景を見ると、自分のすべてが包み込まれるような、人間の哀愁を感じることがあります。風景そのものというより、その情感を描きたいと思ってきました」と語る。薄い色を何層も重ね、点描のような描き方を取り入れることで、繊細さが前面に出た画面を生み出す。グレーの色調も、作品全体に落ち着いた余韻と静けさを与える。
 
本展では、親子の姿を画面に登場させる新たな試みを発表する。「一人で散歩している自分を描くというアイデアもありましたが、人間関係を表現したいと思い、自然と親子が画面に出てきました」と振り返る。
 
幼い頃、些細なことでパニックを起こしたり、周囲の環境に適応できなかったりと、家族とともに困難な時間を過ごしてきた。その記憶は直接的な物語としてではなく、親子という関係性を通して、人生の光と影として静かに画面に滲み出ている。
 
描かれる親子はいずれもこちらに背を向けた後ろ姿。それによって特定の物語や人物像に限定されることなく、鑑賞者それぞれが自身の記憶や感情を重ね合わせる余地が生まれる。また、「絵の世界には親子が住んでいる」という作家の世界観を、さりげなく、しかし確かに伝える役割も果たす。副題に掲げられた「On the Side of You(私はあなたの味方)」には、人と人との関わりに寄り添う、控えめだが確かなメッセージを込めた。
 
念願だった初個展について、「音楽で言えばファーストアルバムをリリースする感覚」と語り、その節目の大きさを率直に明かす。数々のコンクールに挑戦し続けてきた歩みの先に訪れた人生のターニングポイントが、銀座の地で結実する。掲載作品は会場および誌上で申し込み可能。


この作品は美術誌「月刊美術」との連動企画です。
作家名
Ry u j i NAKAMURA
中村龍二
経歴
2000年兵庫県生まれ。22年京都芸術大学美術工芸学科油画コース卒業。24年アートオリンピア2024学生賞。神山財団芸術支援プログラム第9期生。
展示予定
美術新人賞デビュー2025 準グランプリ受賞
On the Side of You 中村龍二 個展
[会期]
2月2日(月)~7日(土)
11時~18時30分
[会場]
ギャラリー和田 
中央区銀座1-8-8
三神ALビル1F 
☎03(3561)4207
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