中村文俊 《と或る隠し立て》
中村文俊 《と或る隠し立て》
- 作品番号
- 26023002
- 価格(税込)
- ¥220,000
(うち消費税相当額 ¥20,000) - 頒布グループ(申込期間)
- 2026年2月号「今月のこの作家・この作品」より中村文俊の4点
- 規格
- 額なし 8F(38×45.5cm) 油彩、テンペラ、白亜地、板
身の回りで出合う小さな問題
中村文俊さんの〈美術新人賞デビュー2025〉準グランプリ受賞作は《と或る机上の果物籠》。安定した技法と高密度の表現力、そして自身の世界観を込めた寓意性が評価された。繰り返し応募するなかで入選、奨励賞と段階を踏み、今回の準グランプリ受賞へと至った。
受賞記念展では生活上、私たちの身の回りで出合う小さな問題を取り上げ、「と或る小さな問題」と題して作品展開する。
中村の作品に登場するペンギンは、些細な理由で捨てられそうになったところを引き取った人形である。この些細な理由というのは偏見や差別などを生む現代社会の脆さ危うさに通ずるものがあり、その意味を持ったモチーフを作品に据える事で社会風刺になると考えた。
過去の作品と同様、果物や室内といった身近なモチーフの中に、ペンギンが忍び込む。鑑賞者は絵の世界に入り込みながらも、どこかパラレルワールドに迷い込んだような違和感を覚えるだろう。
「あーでもないこーでもないとエスキース帳と睨めっこする時間が多い。構想が決まってしまえば画面に描き起こすのはすぐ出来てしまうのですが、皆さんはどのように案を出しているのか気になります」。
以前から「もっと自分に引き出しがなければ」と語り、経験と知識を重ねてきた中村。2年前にはフィレンツェ賞展でフィレンツェ美術アカデミア賞を受賞し、イタリア研修を経験。日本で感じた同じ問題を、イタリアでも共有した。
「マイナスのイメージはどんなに小さいものでも負の方向へ向かいがちで、前向きには捉えづらい。しかし私はそんな現代社会を取り巻く負の種を負のままで終わらせず、クスッと笑えるような鑑賞体験へと昇華させたいと考えます」と、前向きな想いを約20点に込めた。
掲載作品は会場および誌上で申込可能。ぜひその魅力を感じてほしい。
この作品は美術誌「月刊美術」との連動企画です。
2026年2月10日(火)を締め切りに応募を受け付け、複数応募があった作品については抽選して当選者を決定いたします。
- 作家名
- Fumitoshi NAKAMURA
中村文俊 - 経歴
- 1993年神奈川県生まれ。2017年武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。神山財団芸術支援プログラム第4期生、守谷育英会修学奨励賞。19年武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程美術専攻油絵コース修了。
- 展示予定
- 美術新人賞デビュー2025 準グランプリ受賞
中村文俊展 「と或る小さな問題」
[会期]
2月16日(月)~21日(土)
11時~18時30分
[会場]
ギャラリー和田
中央区銀座1-8-8
三神ALビル1F
☎03(3561)4207